2007年8月12日日曜日

ある少年の夢

僕が購読している「うずみ火新聞」という月刊のミニコミ紙で 「過労自殺」という特集のなかである少年の詩が掲載されていた。

「ぼくの夢」

大きくなったら
ぼくは博士になりたい
そしてドラえもんにでてくるような
タイムマシンをつくる
ぼくは
タイムマシンにのって
おとうさんが死んでしまう
前の日に行く
そして
「仕事に行ったらあかん」ていうんや


もともとこの詩は、過労による「うつ病」で自殺した人たちの遺書や写真などを集めた展示会のなかで掲載されていたという。 この少年の父は過労によるうつ病のために46歳の若さで自殺してしまう。 亡くなる前のつきの残業は、家に持ち帰った仕事も含めて実質200時間近かったという。

また、他に亡くなった方の日記からは 「会社に迷惑をかけていると思うなら、この際自分から身を引いたらどうやと厳しい言葉を浴びせられた」 と会社の心無い対応に苦悩するさまがつづられていた。

2006年にうつ病などの精神障害で労災認定を受けた人は205人。うち「過労自殺」は66人と、過去最多を記録した。

昔読んだものでルポライターの鎌田慧「自動車絶望工場」という本がある。
今や企業利益年間1兆円を越す自動車会社の季節工たちの労働の実態を著者自ら体験しながら書かれたルポである。 その中である労働者はこう言った。

「自動車だけをつくってるんじゃない。病人もつくってるんだ」

会社のため、企業のため、利益のために健康や命・精神を削りながら働かされているとすれば、その先の社会には何があるのだろう?

確実にいえることは、チャップリンの「モダンタイムス」を見てゲラゲラ笑っていられる時代ではないということ。

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